人生の大先輩

2016.4.13

待ちわびていた春の気配を感じるようになってきました。

慈啓会養護老人ホームは、山が近く、木々に囲まれ四季折々の自然が楽しめます。 まだ木々は芽を吹く様子を見せませんが、先日は医務室の窓からアカゲラ(キツツキ)が木の幹を突いているのを見付けました。木々や山に緑が戻るのが待ち遠しいこの頃です。入居者の方も施設周辺の散歩や、畑仕事、草むしりを楽しみにしている事と思います。

今年はインフルエンザにかかる人もいなく 風邪をひいた方も数人ですみホッとしています。まだまだ油断はできませんが、入居者みなさんの表情が、冬の頃と違って、生き生きされてきたように思います。

仕事が終わって帰ろうとする私に、必ず「気を付けてお帰り下さい。又明日ね」と言って下さる入居者の方々、仕事が遅くなって残っていると「まだいるの 早く帰りなさい。真っ暗だよ」と声をかけて下さる方々、まるでその時は母親に言われているような気がして 素直にありがたいなと思います。身体がご不自由になっても、少し忘れっぽくなってしまっても、人を思いやる言葉が自然に出てくることに感動しています。

やっぱり人生の大先輩、学ばせていただいています。


看護師 池田 暁子

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