ナースの視点でのエピソード

2015.2.12

昨年9月から慈啓会養護老人ホームに勤めさせていただき、当施設で看護師として求められているものは何か、手探りしているうちに5ヶ月が過ぎました。

ナースの視点でのエピソードということで、この5ヶ月を振り返って見ました。施設の入居者は80名、うち男性は11名、女性は69名、日常生活が自立している方から要介護4の方までと、80人、80通りの様々な生活のスタイルが混在していることにまずは敬意を表したいと思います。

入居者の皆様は高齢でありながら、身体はともかくこころはまだまだ現役、ご自分の人生の主人公を誰にも譲らず努めていらっしゃいます。特に女性のパワーは、したたかさとしなやかさと、ときには手に終えない意志の強さとを合わせもち、驚き感心することが度々。60歳を過ぎた私ですがまだまだ歯が立たないことを思い知らされ、楽しくなります。数では負けていますがもちろん男性も主人公を張っていらっしゃいます。静かに、頑固に、誇り高く。

このような皆様の、80通りの生活を支えているのはご本人の力だけでなく、施設の各職種のスタッフのチームワークと、入居者1人1人の生活を大事にする姿勢と考え方でしょうか。

医務室もチームの一員として、健康を保つお手伝いと介護予防に取り組み、入居者の皆様が生涯現役で人生の主人公を張れるよう支えていきたいと思うこのごろです。


施設長 池田 暁子

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