認知症を予防する活動の取り組み

2014.12.5

皆さんこんにちは、今回私がご紹介する情報は、施設で行われている行事等とはちょっと違うのですが、サービスの質を向上させる為に毎年スタッフが取り組んでいる事で、私がとっても楽しみにしている取り組みを1つご紹介致します。

ケアハウス桜では、職員の研究発表会を毎年行っています。研究者は主に介護スタッフで、3か月位の研究の成果を発表します。内容は、その年の担当者が話し合って決めています。今年のテーマは「認知症を予防する活動の取り組み」、どんな事を行ったかというと①動物思いだし○×テスト②アロマの香り③踏み台昇降しりとりの3つです。最近物忘れが気になってきている入居者様14名に協力して頂きました。
さて、お楽しみの結果は?と言いますと・・・・・・発表したスタッフは本当にとっても頑張っていたのですが、残念ながらはっきりした認知症予防の効果は得られず、研究発表としては失敗に終わってしまいました。

参加した入居者様からは、「テストされてるみたいだった」「慣れたらそれなりに楽しかった」「よく分からないけど、スタッフの役にたって良かった」「上手にできた時はうれしかった」「スタッフに褒めて貰えてうれしかった」「スッタフが来てくれる事が多くなってうれしかった」などの感想が聞かれました。
認知症の予防になったかどうかは別として、私は参加した入居者様が、この数か月で少し変わったかなと感じています。どんなふうに変わったかと云うと、ちょっと積極的になったような気がしています。それは、遠慮がちだった入居者様が、自分の気持ちを言ってきてくれるようになったり、口数の少ない入居者様が自分から周りの人に話かけるようになったり、あまり活動に参加したがらない入居者様が、二つ返事で活動に参加してくれるようになったからです。データー上では結果が出ていなくても、入居者様にとってとても良い刺激になったのではないでしょうか?

参加したスタッフ自身も実際、積極的に仕事をするようになったと思います。日常業務以外で入居者様との関わりを持てた事は、介護職員にとっても良い刺激になったのでしょう。忙しい業務の中で研究発表に取り組むスタッフに、私はエールを送りたいと思います。そしてこれからもスタッフと一緒に、桜の入居者様が明るく元気に楽しく過ごせるよう努力していきたいと思います。


生活相談員 金野

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