広い日本
2011.8.11
11年前から、午後9時就寝、朝4時起床、6時半出勤の生活が続いています。
4時起床の理由は、車イス生活の母親がディ・ケアに通い始めたので、雪の日に迎えの職員の皆さんにご迷惑を掛けないよう除雪を行ってから出勤するためです。初めの頃は積雪状態を確認し二度寝することも度々で、起床時間がバラバラなのはとても辛いことでした。一念発起しこの8年間は夏も休日も4時起きを続け、今では体がこの時間を覚えたようで、毎朝、季節毎、変わる「夜の帳が明けて行く様」を楽しむ事が出来るようになりました。
過日京都へ出張し、いつものようにホテルのカーテンを開けたまま就寝し、翌朝「起床時間だなー」と思いながら薄っすらと目を開けると、窓の外はまだ暗闇です。「今日は絶対遅刻の出来ない会合なので緊張しているのかなー」と思いながら再び目を閉じましたが何となく心配になり時計を見ると4時を過ぎているではありませんか。あわてて髭を剃り、体操をしてシャワーを浴び新聞を読みはじめたころ、空が白々と明けてきました。確かに7年前、福岡に出張した際にも同じ経験をした事を思い出しました。 狭いと思っていた日本でも、同じ時刻に異なる風景を見ている人達がいる事を妙に納得した朝でした。
施設長 菊池 達行