花を巡って

2014.7.1

3年前に、ドライブ先できれいな花が咲いていた花壇を携帯電話のカメラで撮影し、入居者に見てもらおうとA4のコピー用紙に印刷して掲示したところ、思いのほか評判が良かったのでその後も外出した時にはきれいな花が咲いてないか、きれいな景色は無いかと携帯で撮影してはコピー用紙に印刷し掲示していました。

翌年には、それを口実に季節の花の名所・庭園・景勝地、また隣りの公園などドライブしまくり花の写真や風景・変わった物など携帯で撮影しては掲示、入居者さんも「毎回楽しみにしるよ〜」と言ってくれる方も多く、外出が出来ない方にはチョットした事ですがきれいな花や風景の写真も楽しみの一つになってるなーと今も続けております。

ひょうたん駒花壇

私が二十歳を過ぎた頃、親父とルーツを辿り岩手県の陸前高田市にある宝珠松で有名な華蔵寺を訪れた事が有り、同じ苗字のお墓が沢山立っており「あぁここがご先祖様の地なんだな」と実感してきました。その時に住職がおもむろに筆と硯を用意し「一花(華)開五葉」と書を書いてくれ大変感激した事を覚えております。一つの花は五葉に花びらが開いているが、根本は一つに繋がっているんですよとの説明を頂き、今回ご先祖を訪ねた事もそのたとえにそう言う事かと思いを馳せた思い出がありました。

職員対抗紅白歌合戦

その思いも心の奥に残っているのか、隣りの公園に借りている花壇に私も手を加えるようになり、ひょうたん島をイメージした花壇を造り入居者や遊んでいる子供たちも水やりをしてくれ、おまけに途中でミニトマトまで紛れて大きくなり大変にぎやかな花壇となって入居者や公園に来た大人や子供たちも花を楽しんでいたようです。  その光景は“キャッスルと似ているよなー”と思い、色々とにぎやかな施設で色々な人が集い花がある日々を感じつつスコップとドライバーを持ちながらコツコツと話の花を咲かせながら過ごしております。


施設長 戸羽 泰徳
花を巡って

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