雑感、ソーシャルワーカーとは?…
先日、日本ソーシャルワーカー協会 札幌大会に参加いたしました。はじめに、会長岡本民夫氏の「ソーシャルワーカーに期待されるもの」ということで、人間尊厳・当事者の立場に立つという原点の話から今後の課題を丁寧にお話しいただきました。
記念公演は、アイヌ協会 副理事長阿部一司氏の「アイヌ民族の尊厳の確立」という題目で、差別と剥奪の歴史を中心にお話をされました。いまだ残る差別意識を福祉従事者としてしっかり捉えていきたいと思いました。
その後、特別講演「クライエントの場からの出発」‐べてる、そして当事者研究の経験から‐ということで、北海道医療大学教授 向谷地生良氏の講演がありました。
浦河町にある、精神障害者のための「べてるの家」での当事者研究の実践・経験の報告でした。当事者の4人も登壇され、自らの経験を時には自嘲的に時にはしんみりとお話しされ、迫力のあるシンポジウムのような形で講演は進んでいきました。
当事者研究は統合失調症・躁うつ病・薬物・アルコール依存症・対人恐怖症などを抱える、クライエント自身に起きている事象の体験や抱える生きづらさを仲間で自由に対話を繰り返しながら、「他者をかえる」でなく「自分を理解」「自分をかえる」活動で、様々な領域で広がりつつある研究であるとのことでしたが、私は恥ずかしながら、名前くらいしかわかっていませんでした。
精神障害の入居者の言動を病気だからという捉え方しかせずに、なあなあで接してきたり、ケアプランを作ったりしていたことを考えて直してみようと思っています。
平成26年度に喫煙室とデジタルサイネージ(電子掲示板)を設置しました。
普通の生活を保障するなら居室で喫煙を当たり前、と開所以来喫煙を容認してきたのですが、多々の事情があり、喫煙は1階ロビーでと昨年まで制約してきました。しかし、煙が食堂に流れるため、臭い・健康のことを鑑み、1畳ほどですが、喫煙室を作りました。ただ、喫煙者は0になってしまいました。
茨戸ライラックハイツに設置しているサイネージが羨ましくて、昨年度で設置しました。職員の勤務状況や月やその日の計画などを表示しています。時にはクイズを出したり、体操のやり方を表示したりしています。更新に大変な労力が必要と思いますが、わたしの思いを理解して日々更新している、介護主任はじめ介護職員には感謝しています。