百寿そして芸術の秋

2015.10.12

敬老の日はハッピーマンデーにかわり、やはりなじみのあるのは9月15日の老人の日。当施設は今年度3人の方が100歳を迎え、102歳の方が入居されましたので4名の百寿者がいらっしゃいます。そして先日、3人の方に銀杯が贈られました。
来年度から純銀製から銀メッキ製にかわるという噂の最後の銀杯です。
最初に銀杯が贈られた時には思いもよらなかったほど「百寿」を迎えられる方が増えるなんで素敵なことですね。たとえメッキ製でも銀杯でお祝いのお酒がいただけるくらい長生きしていただきたいものです。

さて、北海道の短い夏もおわり、当施設も先日ボイラーの試運転を終えましたが、入居者の方も移動販売の方に「次は使い捨てカイロを持ってきて」と冬を迎える準備を着々とはじめています。
そして、「芸術の秋」、毎月第3火曜日は「折り紙教室」それ以外の火曜日は「手芸サークル」で、作品づくりに励んでいます。「目が見えない」「手が震える」「思うように指が動かない」などと言いながらも、出来上がりの作品には皆さん満足の笑顔です。多少曲がっていても歪んでいても手作りの作品は愛着がわきますね。「折り紙教室」は、ボランティアの折り紙先生をお招きしての教室ですが、「手芸サークル」は、なんと家庭科の宿題も母親に手伝ってもらっていた私と介護職2名でやっています。ドレメ出身者や和裁等の仕立てをしていた手芸の達人である入居者から、その時だけは「先生」と呼ばれ毎回冷や汗ものです。買い物に行っても、「これ作れそうかな?」とか、散歩していても「このまつぼっくり、何か作れるかな?」と楽しみが増えました。それにしても、「最近の百均の進化はすごい!」たいていの材料は揃います。手先を動かすことは、リハビリや脳トレにもなるそうなのでぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?


施設長 川島 志緒里