北海道新幹線札樽トンネル工事

2019.8.20

星置ハイツの裏山で北海道新幹線のトンネル工事が始まろうとしています。2019年7月31日(水)手稲区金山の住民対象にトンネル工事の説明会がありました。新函館北斗駅から札幌駅までの全長212Km、その80%はトンネル区間が占めるというものです。

津軽海峡下に掘られた全長53.85kmの世界最長の青函トンネルを通過した後もさらにトンネルの中を走り続けるとは、北海道の素晴らしい雄大な景色を見ることなく、地下鉄に乗り続けるようなもので大変残念なことと思いました。

今後新小樽と札幌の間に位置する札樽トンネル26.23Km、その中間区間星置工区の4.4kmを堀削し、その排出された発生土をどこで受け入れるかが問題になります。星置工区の4.4Kmからの発生土は札幌ドーム1.4個分、10トンのダンプトラックで11万台分の量が生じるとのことです。

その発生土を受け入れる候補地の1つとして星置ハイツの裏山の採石場跡地内があげられています。鉄道・運輸機構の説明資料にはトンネル発生土は風雨に曝されると周辺の土壌・地下水汚染を生じさせる可能性があると記されています。発生土に対して対策を講じるといえども100パーセント安全とは言いきれません。

この受け入れ地の隣接地には宮町浄水場があり、ふもとには、軽費老人ホーム星置ハイツ、特別養護老人ホーム神愛園、IMS札幌内科リハビリテーション病院、手稲西小学校、手稲西中学校があります。入居者の安心・安全を第一に掲げる施設としては、発生土を受け入れる適切な場所がないものかを地域の住民の皆様とともに考え、今後の鉄道・運輸機構の調査、説明を伺っていきたいと思います。


施設長 伊東 浩一
北海道新幹線札樽トンネル工事

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