ちょっとした出来事

2019.11.1

札幌ドームに家族3人で日本ハムファイターズの試合を観に行った日のことです。
札幌駅で乗り換えの電車に乗ろうとした時、私たち家族3人の前に20代前半くらいの女性がいて、その女性が先に電車に乗り、女性は空いている席に座ったのですが、その席は丁度3人並んで座れる席でした。そのままだと家族別々の席に座らないとならない状態で、どう分かれて座ろうか考えていた時に、その女性が、「どうぞ」と言って、席を譲ってくれ、私たち家族は3人並んで座ることができました。決して混んでいる状況ではなく、空いている席はいくつかありましたが、家族3人で並んで・・・ということを考えて席を譲ってくれたのでした。他にも乗客はいましたが、その女性が席を譲ってくれました。よく、若い人は!(若い人は無関心とか見て見ぬふりをする等)なんて、言われることもありますが、年齢じゃないのでは?と考える出来事でした。

こういう場合、家族だから3人並んで座った方が良いんだよな〜と考える人、気づいていても席を譲るまではしない人、そんなことを思いもしない人等々、人の価値観や思いやりの気持ちっていろいろあるんだろうなって思います。
福祉の仕事もですが、どんな仕事でも、基本的には人対人ですから、マニュアル通りに完璧に仕事をこなすだけではなく、プラスαによる、ちょっとした心遣いや優しさが、入居者様から感謝の気持ちをいただけたり、職員間の連携においての助け合いやお互い様の気持ちが生まれるものだと思います。ですので、日ごろから相手の立場を考えることをより大事にしていきたいと考えさせられました。
また、私自身、席を譲ってもらった時に、「すみません」と答えてしまいましたが、感謝の気持ちを伝えるためには、「ありがとう」と言うべきだったな〜と後から思いました。日本人に多いとされる、「すみません」という言葉から「ありがとう」という言葉に変えていくだけで、仕事での連携等ももっと強化されるかもしいれない、とも思い、今後は、そこも意識していきたいと思っています。肝心のファイターズの試合結果は、残念ながらかなりの大敗でした。試合は負けて残念でしたが、電車での出来事を思い返し、ちょっと心がホッとする1日となりました。ちょっとしたことでホッとするような年齢になったのかな〜なんて思う自分もいる今日この頃です。


施設長 中野 升
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