当施設のコロナウイルス対策

2020.11.30

久し振りの投稿で、何を書こうかな…と考えておりました。初雪が降り、季節が少しずつ進み、冬に向かっている事を感じております。今年は、11月に入っても、晴天の日が何日かあり、季節の進み方がゆっくりしている様に感じます。
本格的な冬の訪れが遅い方が、身体の負担も少ないのではないかと思っています。
各高齢者施設では、コロナウイルス対策で、毎日悪戦苦闘…?、施設内の消毒や行事の見合わせや中止、面会の制限等、対応していらっしゃる事と思います。当施設でも、3月頃より、コロナウイルス対策を、施設長が先導し、実施致しております。 入居者さんのお食事の後は、必ず全館、各階を、職員総出で、消毒しております。毎朝、廊下で行っていたラジオ体操は、各居室内もしくは居室前の廊下で行って頂いています。週1回の健康体操は、中止となりました。
夏祭りやバスレク等の行事も行う事が出来ず、唯一、『紅葉見学』と称して、3〜5名の入居者さんに、2台のワゴン車に分乗して頂き、関連施設の札幌市保養センター駒岡にお出かけしました。
昼食と日帰り入浴、グループによっては、麻雀を楽しんで帰られて来ました。久し振りの施設としての外出行事で、参加された方々は、とてもリフレッシュ出来たと、喜ばれておりました。
年2回、春と秋に行っている健康診断は、4月の分が7月になり、『春の健康診断』から『夏の健康診断』となりました。
秋の健康診断は、12月に、インフルエンザ予防接種を同時に行う形で、『冬の健康診断』として、実施する予定です。
例年、7月もしくは8月に行っていた体力測定は、入居者さんを『密』な状態にさせてしまうという理由で、中止となりました。
年2〜3回、食堂で、実施していた健康講話も、集会という形になってしまうため、実施できない状態です。
入居者さんの生活の中では、食堂での食事は、2階と3階の入居者さんを30分の時間差で、別々に食事をとって頂いています。
テーブルに透明の衝立を設置し、マスク着用、会話は、極力しない様にお願いしています。入浴、洗濯、掃除等の制限は、特に設けてはいません。外出に関しては、札幌市のコロナウイルス対策がステージ3に上がった事に伴い、マスク着用、普通の外出は、1時間以内、通院に関しては、時間制限はありませんが、帰園途中の買い物等の寄り道は、しない様にお願いしています。
以上の様に、他者との接触を制限している関係で、入居者の方の中には、認知機能の低下、認知症の発症や進行、体力の低下等々が現れ、健康面への影響が少なからずあります。一方で、マイペースに、「今の状態が良いわ〜」と、おっしゃる方もいらっしゃいます。
この様な状況の中、50名の入居者さんに対し、看護師1名で対応しております。春頃より、認知機能が低下した方への対応として、物忘れ外来の通院介助、内服薬の管理、介護職への配薬支援の依頼、医療機関との連携、情報提供書の作成等で、定時で帰宅できる日が少なくなりました。施設を移行した方も、何人かおられます。現在も、予備軍が数名いらっしゃいます。
いつまで続くかわからないコロナウイルス対策ですが、皆様の高齢者施設も、似たり寄ったりの状況ではないかと思っております。
入居者さんの体調管理をしっかりするためにも、自分の健康管理をしっかりせねば、と思う毎日です。この投稿を通して、自分一人で頑張っている訳では無く、各高齢者施設で、奮闘している仲間がいる事に、心強さを感じると共に、それに気付く事が出来ました。皆さん!、頑張って参りましょう。


看護師 牧 容子