本物のサンタクロースがさつき園に

2022.1.13

一般型の軽費老人ホームさつき園では数年前から元気な入居者様に先陣をきって地域のボランティア活動に参加していただいております。
令和3年12月21日。
世の中がちょっと浮かれる(ようにみえる)この季節。(社会人は仕事に追われるこの季節)
普段から交流しているこども園から本物のサンタクロースを連れてきてほしいとオファーがあり、さつき園にいる本物のサンタクロース(にみえる)お二人に声をかけ、いざ!出陣!さつき園のサンタさんはトナカイが引くソリではなく、タクシーで移動。(ちゃんとお金も払います。)

こども園に到着し、サンタさん(1人)が年少さんから年長さんの各クラスをまわりました。
クラスに入るとびっくりして声が出ない園児たち。園児たちは先生のお話をよく聞いて、サンタさんの前に並び、プレゼントを受け取ります。
プレゼントを渡すとき、サンタさんが「いい子にしていたか?」「お母さんの言うこと聞いているか?」「友達と仲良くしているか?」と園児一人一人に声をかけ、とってもいい雰囲気。プレゼントを渡し終えると、サンタさんが「あ!あわてんぼうのサンタさんはひとつ忘れていたことがあるよ。ケーキのプレゼントがあるんだ。先生と一緒にあとで食べてね!」と伝えると、園児たちが「いえ~い!!」と大きな声で返事。160人以上の園児一人一人に配ったサンタさんはクタクタ。でも気持ちはホカホカでした。

0歳~1歳児のクラスの園児たちのもとに行ったサンタさんは、ちょっと照れ屋なサンタさん。終わったあとに「緊張はしなかったなぁ。」なんてお話がありましたが、子どもたちの前では言葉が出てこなかったり、「プレゼント」ではなく「お土産」とお話ししていたり。緊張しているサンタさんとは裏腹にサンタの髭が気になる園児たち。入居者さんが綿で作った立派な髭をサワサワ。終わった後は髭が半分はがれていました(笑)。

帰りももちろんタクシーで移動。お疲れのサンタさんでしたが、とってもいい表情で「来年もこれならできるな。(緊張していたサンタさんの言葉)」とご自身でもできることを見つけた入居者様。入居者様の新たな発見と、さつき園の活動を行ってもらえる貴重な人材を確保しました!(やった!)

さつき園ではコロナ禍で感染予防対策を強化目前です。さつき園の支援は多くの入居者様に“生きがい”なんてすばらしい言葉にはならないですが、“元気でいなければならない理由”をもって、フレイルを予防しながら、制限がある生活を乗り越えていきたいと思っています。


生活相談員 清水 育絵